何週間かかけて、やっと生活にリズムらしいものができてきた。そう思っていたある朝、赤ちゃんがおっぱいを欲しがり、1時間後にもまた欲しがり、その40分後にもまた欲しがる。授乳と授乳のあいだはぐずり、夜も前より起きるようになる。母乳が足りていないのか、ミルクなのか、それともこの子に何かあったのか、と頭のなかで計算が始まります。
たいていの場合、それは急成長期です。そして、おそらく2〜3日で終わります。
急成長期はこんなふうに現れます
サインはかなりはっきりしていて、見分けられます。
- 授乳の回数が急に増える。 1時間おき、あるいはそれより短い間隔で欲しがることもあり、夕方にかたまりがちです
- 授乳と授乳のあいだ、ときには授乳中にもぐずる
- 眠りが短くなる、細切れになる。 夜まとまって寝るようになっていた子が、また起きるようになることもあります
- いつもなら十分な量を飲んだあとでも、満足していないように見える
一方、これは急成長期ではありません。発熱、嘔吐、飲む量が減っている、おしっこの回数が目に見えて減っている。これらは別の何かのサインです。
来やすい時期
親が気づきやすいのは、だいたいこのあたりです。
- 生後2〜3週
- 生後6週
- 生後3か月
- 生後6か月
これは予定表ではなく、ざっくりした目印だと思ってください。別の時期に急成長期が来る子もいれば、もっと何度も来る子、「ここがそうだった」と言えるような時期が一度もない子もいます。早産で生まれた赤ちゃんなら、誕生日よりも修正月齢のほうが目安になります。
たくさん飲むこと自体に意味があります
ここがわかると、心配の大半が消えるので、知っておく価値があります。
母乳は、需要と供給で動いています。頻繁に飲み取られるほど、多く作られるようになります。だから赤ちゃんが急にもっと必要になったとき、その体が要求する方法が「数日間、ひんぱんに飲むこと」なのです。その余分な授乳こそが、分泌量を必要な量まで引き上げてくれます。母乳が出なくなったサインではなく、母乳が増えていく過程そのものです。
つまり、実際にやることはとてもシンプルです。欲しがるサインに合わせて飲ませる。 授乳の間隔を空けようとしたり、母乳が尽きたと思い込んでミルクを足したりすると、赤ちゃんがやろうとしていることの邪魔になってしまうことがあります。2〜3日たてば、回数はたいてい元に戻ります。ただし、前より少しだけ高い水準で。
ミルクの赤ちゃんなら、もっと単純です。しばらくのあいだ、1回ごとに少し多く欲しがったり、授乳が1回増えたりします。サインに合わせてあげて、ペース授乳を使ってください。勢いのまま飲み切るのではなく、お腹がいっぱいになったところでやめられます。
双子では、そろって来ることはめったにありません
これは多くの双子の親が意表を突かれるところです。ふたり同時に急成長期が来ると思っていたら、そうならないことのほうが多いのです。双子もそれぞれのペースで育つので、ひとりが急成長期で、もうひとりはまったくいつも通り、というのはよくあります。
渦中にいると、それは終わりのない混乱のように感じられます。いつも誰かが飢えているように見えるからです。子どもごとに別々に記録をつけておくと、たいていすぐに整理がつきます。片方だけ2日ほど授乳が増えて、もう片方は変わらないなら、それは急成長期です。ふたりとも増えている、あるいは増えたまま戻らない場合は、もう少しよく見てみる価値があります。
双子を母乳で育てているなら、急成長期こそ同時授乳が力を発揮する場面です。ふたり一緒に飲ませれば、一番しんどい日でも授乳の回数が半分になりますし、急成長期の子といつも通りの子が並んで飲んでも、どちらにも害はありません。
そのあいだ、ご自身のことも気にかけてください。急成長期の赤ちゃんに授乳するのは、お腹も喉もすく仕事です。いつも授乳する場所の手の届くところに水と食べものを置いておいて、授乳以外のことはこの数日、ほかの誰かにやってもらいましょう。
相談したほうがいいとき
急成長期は、元気でお腹をすかせた赤ちゃんです。次のようなときは、保健師さん、助産師さん、小児科に相談してください。
- いつも以上に飲みたがる状態が1週間ほどを超えて続く
- おしっこやうんちの回数がいつもより少ない
- 飲む量が増えるのではなく減っている、あるいはやけに眠そう
- 発熱や嘔吐がある、または何となく様子がおかしいと感じる
1日ぶんの授乳の記録よりも、成長曲線にのせた時間をかけた体重の増え方のほうが、ずっと多くのことを教えてくれます。その子なりの曲線に沿って育っているなら、お腹をすかせた数日間は、ほぼ間違いなく見た通りのものです。